en-taxi 45

先週の旅行には「en-taxi」45号も持参しました。

エンタクシー45号 (ODAIBA MOOK)

エンタクシー45号 (ODAIBA MOOK)

 表紙はホンマタカシさんによるもの。ホンマタカシさんは、巻末に写真とエッセイ
を連載しているのですが、今号はその16回目となります。
今回のタイトルは、「きわめてよいふうけい シンメトリカルでありながらアンビバ
レント」というものです。
 この表紙写真は、双子の女の子を撮影したものですが、この写真が「シンメトリカ
ルでありながらアンビバレント」ということになります。
 このエッセイで、ホンマさんは、「写真史上、一番有名な双子の写真はダイアン・
アーバスの作品で異論はないと思います」と記していますが、このダイアン・アーバス
について書かれたパトリシア・ボズワース「炎のごとく」のなかに、「シンメトリカル
でありながらアンビバレント」という言葉があるのだそうです。
炎のごとく―写真家ダイアン・アーバス

炎のごとく―写真家ダイアン・アーバス

 ダイアン・アーバスをモデルにした映画も作られていました。 作者のことは知らなくとも、「一番有名な双子の写真」は眼にしたことがありました。
 ホンマさんは、もうひとり双子の写真の名作を残した写真家の名前をあげています。
それは牛腸茂雄さんであります。
SELF AND OTHERS

SELF AND OTHERS

 ホンマさんは、この二人の写真家による双子の写真を掲げて、次のように書いていま
す。
「双子という被写体はある種の写真家にとっては魅力的なのだと思います。」
 ホンマさんが「ある種の写真家」であるかどうかは別にして、「この双子を2008年か
ら撮影しています」とありますので、双子の魅力にとりつかれていることに違いありま
せん。