早足で諫早散歩

 ぐるっと九州をめぐったときに、諫早市に降り立ちまして早足で散歩をしてきまし
た。あまり時間はなかったのでありますが、そのときにいただいた情報などを掲載し、
今後、諫早へといってみましょう(特に菖蒲忌などで)という方の参考になればと
思います。
 たまたま本日の新聞各紙には、昨日にあったJR長崎線での「特急同士あわや衝突」
という記事が写真入りででていたかと思いますが、この「特急かもめ」は、時間こそ
違いますが、当方も利用したものでありました。

 この「重大なインシデント」が起こったのは、長崎線肥前竜王駅構内でのことで
す。
 ちょうど野呂邦暢さんの小説を読んでいましたら、次のくだりがありました。
「さきほど列車がとまったとき、ぼくは窓枠にもたれて目を閉じていた。ときどき、
うす目をあけて沿線の光景を確かめていた。堅い座席に体を折り曲げて坐り続ける
のが七十時間をこえると、一刻も早く目的地に着くことしか考えられない。そして
駅名に『肥前』の名がつけばもうしめたものなのだ。
 肥前白石をすぎたあたりで東南の地平線に点々と群れ飛ぶものを認めた。鷗であ
る。ある小駅にはいって肥前竜王と叫ぶ声を聞いた直後、南に面した視界が開けた。
遙か左方、草むらの切れ目に灰青色のものが見え隠れし始めた。
(もうすぐだ・・・)とぼくは胸の裡でつぶやいた。」( 「一滴の夏」から )

 上に引用したくだりは、北海道の自衛隊生活を切り上げて、故郷へと列車で移動す
る途中のことです。北海道からどう乗り継いできたのかわかりませんが、仮に急行を
のりついだとすれば七十時間くらいはかかりますね。(当時は、すでに青森から大阪
へといく急行「北国」は走っていたのでしょうか。)
 あと一時間くらいで諫早へとつくなと思っていたところで、このようなことに遭遇
したら、その後の予定は変更必至であります。
 当方の場合は、このようなこともなしで無事にJR諫早駅に到着でした。

 車で諫早を訪ねる人を別にすれば、諫早に行くときはJRを利用されると思います
が、諫早市立図書館へと行こうとすれば、諫早駅からでる島原鉄道を利用するのが
よろしです。諫早の中心は島原鉄道の「本諫早駅」が最寄りとなっています。