読書アンケート特集 2

 「みすず 読書アンケート特集」で、めにとまったところであります。
 本のタイトルは松家仁之さんの「優雅なのかどうか、わからない」であります。
これは、読書アンケートに登場する数多い本のなかで、当方が読んだ数少ない一冊と
なります。これをあげているのは、川端康雄さん(イギリス文学)となります。

優雅なのかどうか、わからない

優雅なのかどうか、わからない

 川端さんのコメントです。 
「一作目の『火山のふもとで』がそうだったが、建築・インテリアのコーディアルな
空間描写がこの小説でも魅力で、園田さんから借りた古屋の様子とその改装には心を
踊らされた。これも取るに足らない寸感だが、読んでいて、十八歳のころ、イギリス
映画『フォロー・ミー』のミア・ファーローに魅せられて、新宿歌舞伎町にあった
(懐かしの)『名画座ミラノ』ほか、都内の名画座でこれが掛かるたびに見に行った
ときの記憶がよみがえった。」
 この本の表紙の女性から何を連想するかと思いましたら、ミア・ファーローさんで
ありましたか。

 川端さんが十八歳の頃に、ミア・ファーローさんに魅せられたとあります。ちょうど
ミアさんは、フランク・シナトラと別れて、アンドレ・プレビンと一緒になった頃で
あります。シナトラからプレビンで、そのあとウッディ・アレンですからして、どんな
に魅力的であったかわかります。ショートカットの印象がありますが、当方はその頃も
ジーン・セバークがいいと思っていました。最近ならば、髪が短い役をしたときの、
ジュリエット・ビノッシュ。
 「フォロー・ミー」という映画は、ミア・ファーローが出演していたことと、テーマ
曲がとても有名なことしかしりませんでした。今回のコメントを見ましたら、ビデオに
なることもなく、幻の状態が続いていたとありました。
 十八歳でこれにはまった川端先生は、とうぜんこのDVDソフトを買い求めたので
ありましょう。