これから買う本

 先日にネットを見ていましたら、山口昌男さんの新刊がでると告知がありました。
いまだ確保にむけて動いていないのでありますが、本日届いた「一冊の本」2月号の裏
表紙のところに晶文社の広告がありまして、そこに山口さんの新刊の告知がありまし
た。

エノケンと菊谷栄

エノケンと菊谷栄

「一冊の本」の広告では「孤高の文化人類学者、<幻の遺稿>遂に刊行」と見出しに
ありました。亡くなって2年でありますが「孤高の文化人類学者」といわれると、そう
かなと思ってしまいます。なんとなく、こうした形容は一人歩きしそうでありまして、
あと十年もしたら、「孤高の人」といわれるようになるのでしょうか。
 晶文社のホームページには、もちろんこの本がとりあげられているのですが、そこに
は、「孤高の文化人類学者」という文字はありませんです。
http://www.shobunsha.co.jp/?p=3430
「本書は、著者の遺志を継いで”幻の遺稿”を整理・編集し、刊行する」とありますが、
晶文社のページを見ましたら、編集担当は、もと筑摩の間宮幹彦さんと、専属偏執者とも
いわれる川村伸秀さんのお二人であるようです。
 山口昌男さんが「菊谷栄」さんのことを調べているというのは、ファンにとっては周知
のことでありまして、あちこちで言及されているはずです。
 手近に山口昌男さんの「文化と仕掛け」という本がありましたが、それを開きますと、
エノケンをつくった菊谷栄」という文章があります。