その昔は12月23日くらいにクリスマスに食べるケーキ(いちごいっぱい
のスポンジケーキ)を作っておりましたが、さすがに二人ぐらしとなるとホール
ケーキは持て余すことになりで、それにかわってせっせと関西の家族にむけて
のクリスマスギフトとなるお菓子を作って送ることになりです。土曜日から集中
してやっていた作業は、さきほど終わりです。
運送料のほうが高いという声もありますが、まあ当方のところで作るお菓子
はお店では売っていませんし、子どもたちも喜んでくれますからね。
ということで、本日はパンとアップルパイをつくり、これにシュトレーンとレモン
ケーキをあわせて箱詰めすることになりです。(不揃いで焼きむらがあるの
は愛嬌ということで、売り物ではないので)
本日は「龍彦親王航海記」を読み上げる予定でありましたが、ギフト作りが
優先となり、いくらもページが進まずでありました。
本日読んでいたところにあったくだり。
「新聞に掲載された某人類学者の短い映画論のなかに、『パラダイムという
言葉が五回にわたって』、『知的という言葉は四回も』でてきたので、その
硬直した精神に澁澤は腹を抱えて笑った。」
1979年くらいの澁澤さんの「時評」の中にあるのだそうです。これが印象に
残ったのは、某人類学者とは山口昌男さんとしか思えないからですね。この
時代に映画について新聞に書く人類学者といえば、山口さん以外にはないで
ありましょう。ここにくるまでにも、澁澤さんが山口昌男さんとおぼしき人物を
不快に感じているところがあったのでした。