くれの二十七日

 学校は冬休みにはいったようであります。こちらの学校の冬休みは25日間となります
ので、1月中旬すぎまでお休みです。
 そういえば、カレンダーの関係でお役所などもお正月休みにはいったようです。
当方は、本日はお休みとなりましたが、仕事は来週まで続きます。
 今年も残り少なくなりました。家の中の片付け、買い物、お正月の準備といろいと
やることが多しです。やっとこさ、すこし年賀状の宛名書きをいたしました。
 この冬は、一度はすこし雪が積もったのですが、その後の雨ですっかりとけてしま
い、今は積雪がない状態です、帰省を機に雪遊びをしようと思っている方にはお気の
毒であります。

 買い物にでたとき、書店に立ち寄り文庫本を一冊購入です。

増補 書藪巡歴 (ちくま文庫)

増補 書藪巡歴 (ちくま文庫)

 ちくま文庫の新刊となります。リンボウ先生のものはこれまでイギリスものを何冊
か手にしたことがあるように思いますが、特にはまることもなしでした。専門は書誌学
とは聞いていたものの、その関係の本には縁がありませんでした。
 今回、ちくま文庫となったのを機に購入したのですが、これの元版はかって新潮文庫
として刊行されていたとのことです。これにはまったく気づいておりませんでした。
 この文庫の冒頭におかれた文章「逃した魚」の最後のところを引用です。
「せっかく縁あって巡り合った書物を、私の不見識から手に入れずにしまった。その
ことが悔やまれるのである。それ以来、私は只今特に必要のない本でも、巡り合って
なんだか縁のありそうな本は、多少の無理をしても買うことにしたのである。」
 これは手にした時は研究対象周辺の本で、それを理由に購入をパスしたら、その後
そこに研究の中心にうつってきて、こうなるのであれば、あのときに購入しておくの
であったという話です。
 べつに研究の対象ではなくとも、本との付き合いでは、こういうことは経験をする
ことであります。