いただきもの 2

 いただいた藤原書店「環」59号を話題としています。
 大特集は「江戸・東京を問い直す」でありますが、小特集として「粕谷一希さんを
偲ぶ」がありです。
 今年の5月に亡くなった粕谷さんは、中央公論社の編集者から「東京人」の発行人を
つとめた方で、拙ブログでも、なんどか話題としたことがありました。
( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20070410 ほか )
今月3日に書き込みいただいたのは、粕谷一希さんの著作「二十歳にして心朽ちたり」
を見よという内容でありました。書き込みをいただいてから、この著作をひっぱりだ
してきてなかを確認していたところで、今回の特集にであったことになります。

二十歳にして心朽ちたり (1980年)

二十歳にして心朽ちたり (1980年)

 粕谷さんは、たいへん著作の多い方となりますが、生前に企画された随想集が三巻に
まとめられて藤原書店からでています。
忘れえぬ人びと (第1巻) (粕谷一希随想集(全3巻))

忘れえぬ人びと (第1巻) (粕谷一希随想集(全3巻))

歴史散策 (第2巻) (粕谷一希随想集(全3巻))

歴史散策 (第2巻) (粕谷一希随想集(全3巻))

編集者として (第3巻) (粕谷一希随想集(全3巻))

編集者として (第3巻) (粕谷一希随想集(全3巻))

 当方の住むところの書店には、この随想集は入りませんので、いまだ手にしたことは
ないのですが、この三冊本で気になるのは、「編集者として」と「忘れ得ぬ人々」であ
りましょうか。
 今回の小特集には、編集部による次の言葉が寄せられています。
「『中央公論』の名編集長として、戦後論壇におけるリベラルな論陣を展開し、分筆に
転じた後は、人と人とのつながりの中で日本の近代史を捉え直す著作をものしてきた
粕谷一希さん(1930〜2014)。折しも『粕谷一希随想集』(全三巻)の発刊を迎えた
五月三十日に逝去した粕谷さんを偲んで、縁の深い三八名の方にご寄稿いただいた。」
 どのような人が、どのように書いているかでありますが、大半は当方にとってなじみ
のない方々でありました。