「銀花」310円 2

 小学校の子どもたちが蔵書票作成に取り組むようになったのは、小学校PTAの
文化委員のおかあさんたちが、子どもの読書離れを止めるためになにかできないか
と、室蘭市の図書館長さんに来てもらって講演をしてもらったことがきっかけだ
そうです。そういえば、この小学校の保護者には、読み聞かせなどで熱心に活動
をしている方がいらしたのでした。
 その図書館長さんがユニークな方で、最初の講演の時に、持参した豆本と蔵書票
を紹介したそうであります。「本をよみなさいっていわないで」でありまして、
本を読め読めというよりも、本への関心を高めるような迂回策のほうが、むしろ
効果的であるということのようです。この講演会が1999年で、2000年から蔵書票
つくりは始まり、この「銀花」の取り上げのときには、すでに小が校の特色ある
取り組みとなっていました。それから、さらに数年が経過して、小学校の生徒
たちは卒業し、先生たちも異動でかわるのですが、この取り組みはどう継続され
ているのでしょうか。これがとても気になるところです。