「銀花」310円 

 昨日に引き続きブックオフへと足を運び、雑誌「銀花」の残り4冊を購入しました。
当方はかなり昔には数年間、欠かさずに新刊で購入していたことがありますが、その
うちは書店で立ち見だけとなり、おしまいの方には手に取ったかどうかの記憶もあや
しくなっています。
 雑誌としてはあとあとまで語り継がれるものになるのは間違いありませんが、二十
代のころに、この雑誌を定期で購入というのは、いかがなものかでありまして、最初
に出会ってから40数年になって、やっと当方の年齢も読者にふさわしいものとなって
きました。そうなったところで「銀花」は休刊となるのですから、これは既刊分を
購入するしかありません。ブックオフでどこまで揃えられるかなと思っているので
ありますが、昨日と本日であわせて7冊を入手、いずれも一冊310円でありました。
 こうして入手のなかに150号があって、それに昨日に紹介した車谷長吉さんの
湯川書房主への感謝」の文章が掲載されていたのですが、立ち見のときに、それ
よりも先に目次で目についたのが、「僕らが作った”沼小”の蔵書票」というタイトル
でありました。
 この文章のリードは、次のようになります。
「札幌から南へ車で一時間半、左手にウトナイ湖の湿地が見えると、もうすぐ、沼ノ端
だ。明治期から王子製紙の工場が稼働し、”紙のまち”で知られる苫小牧市に”紙の
宝石”と呼ばれる蔵書票を作る小学生がいると聞いてやって来た。」
 この話は、当方も地元の新聞で取り上げられていて知っておりましたが、残念なが
ら、こどもたちが取り組んだ蔵書票を見ることはできておりませんでした。それを
こうして「銀花」で見るなんて、不思議な感じがいたします。
 この記事の文は矢島あづささん、写真は伊藤留美子さんで、どちらも北海道で活動
をしている方のようです。