久しぶりに本屋へ

 このところ新刊本屋に足を運ぶことができないという生活に陥ってしまい、いやはや
なんともであります。前回に本屋に足を運んだのは、旅行中のことで文庫を二冊購入で
ありましたが、それ以来、書店で本を買うことはなしですので、ほとんどこの二週間ほ
どは本が増えていないはずです。( 増えたのは、古本倶楽部で購入の一冊といただき
ものの一冊のあわせて二冊だけでしょう。)
 本日はひさしぶりの本屋でありましたが、本屋といっても岩波文庫も中公文庫もない
というような店で、都会の書店とはくらべるべくもありません。文庫でなにかめぼしい
ものはないか、日々の新聞で文庫の新刊はチェックしているが、見逃しでもあって、
なにか思いがけないものはないかと訪ねたのですが、これに関しては空振りでありまし
た。最近に話題となっている文庫は中公文庫の新刊であったはずで、中公文庫の新刊
が入らないとわかった時点で、これは探してもむだであります。
 ほんとに単行本の新刊などははいらないのに、そこにあって驚いて、これは当方が
かわなくてどうすると、なかば使命感にかられて購入したのは、次のものでありまし
た。

 にぎやかな表紙には「ぼくが編集者人生で出会った愉快な人たち」と記されていま
す。どのような人が取り上げられているのかと、早速目次を確認です。
 予想通りというか、当然にもこのなかに小沢信男さんの名前を見出して、それでこの
本の購入を決定です。
 小沢信男さんについての文章は、それなりにチェックしていたりするのですが、この
松田哲夫さんの初出が「週刊ポスト」ということもあり、まったくのノーマークであり
ます。その昔は「ポストブックレビュー」は評判がよろしくて、立ち見をしていた時期
もあるのですが、ここ何年も週刊ポストは手にしたことがありませんでした。
「本書は、2012年4月27日号から2013年11月8月15日号に『週刊ポスト』で連載された
松田哲夫の愉快痛快人名録ニッポン元気印時代』に加筆・訂正した後、再構成したも
のです。」
 1年半も連載をしていたというのに、一度も「週刊ポスト」を手にしたことがないと
いうのは、なさけなくなるほどアンテナの感度が下がっていることを感じることです。
当時のポストのグラビアとか広告がどういうものであるかを思うと、なかなか当方に
とっては立ち見するのがためらわれるものではありました。