古本倶楽部から 3

 中野書店「古本倶楽部」から購入しました私家版「暗殺百美人」であります。
 確かに奥付にある発行所は、住所が練馬区石神井台となっていて、これが詩人の住所
でありましたか。
 限定五百部のこの本が古書店にでたのは、これが献呈された方が亡くなったからに
違いありません。この私家版を開きますと詩人のペン書きで自分の名前と贈られたかた
のお名前が記されていました。相手のお方は、かっての明治大学文学部の同僚の先生
であるようです。この方のお名前で検索をしてみましたら、2012年3月にお亡くなりに
なったとありましたので、亡くなったのを機に蔵書の整理がされて、それで市場にでた
ものでありましょう。
 私家版の刊行は1996年で、贈られた方が亡くなられたのは2012年ということですか
ら、15年ほどは、最初のオーナーさんのところにあったのでしょう。となると小生は
二代目の所有者となりますが、どうやら最初のオーナーさんは、読まずに処分をされ
たようでありますので、小生はなんとか、この版で読んでみることにいたします。