久しぶりに「考える人」を購入しました。巻末にバックナンバーのリストがありまし
て、それを見ますと、ここに掲載の過去3年分は、まったく購入していませんので、
ずいぶんと久しぶりの購入です。前号の特集は「海外児童文学ふたたび」であります
ので、これなど購入していても不思議ではないのですが、最近は行きつけの本屋がなく
なっているために、目にすることができていないのでありましょう。
- 作者: 考える人
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/07/04
- メディア: 雑誌
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「叢書」が1914年に創刊されたからであります。
今回の文庫特集とは、新潮文庫百年記念となるわけです。
「第一次世界大戦がはじまった1914(大正3)年、最初の新潮文庫が刊行された、以来
100年、形を変えながらも読みつがれてきた”文庫のパイオニア”の変遷をたどる。」と
いうのが、この特集の趣旨であります。
百年前にでた最初の新潮文庫というのは3年間で43点を刊行して途絶えたとあります
し、装丁も、現在の新潮文庫とはまるで違っていますので、「新潮文庫」という名前
以外にあまりつながりを感じることはできません。
その後、1928(昭和3)年からの第二期は1年半で途絶えたとありますので、新潮文
庫は苦難の道を歩いていることがわかります。
当方が初めて手にしたのは、1933(昭和8)年から1944(昭和19)年にかけて刊行
された第三期新潮文庫でありますが、これを見ると、今とはデザインは違うものの、
新潮文庫とわかります。
最初に手にした新潮文庫はなんであるだろうかと、考えているのですが、これはもちろ
ん自分が購入したものではなく、家にあったものです。
- 作者: 坪田譲治
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1955/06/01
- メディア: 文庫
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ね。今も、当方のところか亡父のところにあるような気がしますが、もちろんその本は、
文庫カバーがとれて、ページのあちこちがまるまっているような状態になっているはず
です。
小学校3年生くらいのときに手にして、そのなかにある一つの詩のところだけを何度か
見た記憶がありです。記憶に残っているフレーズで検索をかけてみましたら、それは
北原白秋の、次のものであるようです。すでに50数年も前のことですが、ネットの検索
がなければ、本を手にして確認するしかなかった。本を買うのもネット経由でありますで
しょうからして、ちょっと便利すぎるかな。
お月夜 北原 白秋 作詞
ト ン ト ン ト ン
あけてください どなたです
わたしゃ 木の葉よ
ト ン コ ト リ
ト ン ト ン ト ン
あけてください どなたです
わたしゃ 風 です
ト ン コ ト リ
ト ン ト ン ト ン
あけてください どなたです
月のかげです
ト ン コ ト リ