買った本

 昨日に立ち寄ったブックオフでは収穫がありませんでした。何冊か手にしたようには
思うのですが、購入するにはいたらずでありました。
購入したのは、本日の午前に別の店に立ち寄ってのことでした。
 しばらく前からこの店で気になっていた本が、久しぶりに立ち寄ったら百円棚に移動
していましたので、すでに文庫で確保しているものは元版を購入しないという不文律を
破っての購入でした。
 それは次のものです。

ありのすさび

ありのすさび

豚を盗む

豚を盗む

 佐藤正午さんの小説には、ほとんどなじんでいないのですが、この岩波からのシリー
ズはお気に入りであります。最初に手にしたのは光文社文庫にはいったものでありまし
て、このシリーズを読んで、佐藤正午さんが野呂邦暢さんの大ファンであると知ったの
であります。(ウィキペディア佐藤正午さんを見てみると、関連項目に野呂邦暢とあ
るのは正しいことです。)
 この岩波のエッセイシリーズは三冊でとまっているのが残念でありますが、これの
続編を早くみたいものであります。
 このシリーズについては、過去に話題にしておりました。
( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20091222 から数日 )
 もう一冊購入した百円本であります。
軟弱者の言い分

軟弱者の言い分

 晶文社からでた本ですが、祖父江慎さんの装丁で、晶文社らしくない一冊。
 これの巻末に「にわか文藝時評家の日々」という文章が掲載されています。朝日新聞
連載された「ウオッチ文藝」に、コメントを付け加えたもの。
 つけられたコメントには、その月に取り上げることがなかった本についてが書かれてい
ます。
 たとえば、1999年12月の記載です。
「この月、読んで落としたのは、木村凌二『ローマ人の愛と性」、上原隆『喜びは悲しみ
のあとに』。木村のものは、グリマルの『ローマの愛』を読んでいたのであまり新味が
なかった。上原のは、姦通を肯定的に書いた部分があったので、没。」
 上原さんのものには、そんなところがあったか。