あと一冊は、次のものでありました。
- 作者: ヴァレリー・ラルボー,岩崎力
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/04/17
- メディア: 文庫
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いうのは、岩波にしかできないことでしょうか。
なによりも、訳者による解説やあとがきが充実であります。あとは、この上下巻を
読むだけですが、これはなかなか容易なことではありません。
この下巻の岩崎力さんのあとがきを見ていましたら、「ヴァルボワにも行かなきゃ
ね」という会話が眼にはいりました。
「ヴァルボワ」に反応したわけですが、ここはヴァレリー・ラルボーにゆかりの地で
あるようです。
そういえば、訳者の岩崎力さんには、この地名を冠した著作がありました。
- 作者: 岩崎力
- 出版社/メーカー: 雪華社
- 発売日: 1985/01
- メディア: 単行本
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ありましょう。本には、横浜の目黒書店のシールがはられています。東京で暮らして
いたときにデパートで開催の市で見つけたのでしょう。当方は、岩崎力さんは、
ユルスナールの「黒の過程」の訳者として刷り込まれていました。今から数年前に
京都にいったおり、一乗寺恵文社を訪れたときに、新刊でこの本が売られていたの
をみたのは驚きでした。
岩崎さんの「ヴァルボワまで」を手にしたとき、ヴァレリー・ラルボーのもので
目にしていたのは、74年1月から5月にかけて「ちくま」に連載されたのみでありま
した。いまではみすず書房から刊行されている「罰せられざる悪徳・読書」であり
ますが、もともとは76年に「コーベブックス」から刊行されたものです。
- 作者: ヴァレリー・ラルボー,岩崎力
- 出版社/メーカー: コーベブックス
- 発売日: 1976
- メディア: ?
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を刊行した担当編集者は、かってコーベブックスにいた渡辺一考さんでありました。
このことが記されているあとがきくらい読んでいるはずですが、すっかり忘れて
いました。