月がかわって 2

 3月のこの時期は、春を感じるようになるのですが、冬もまた最後のがんばりです。
ここ数日は全国的に気温が低くなっているようです。亡くなった人こそいなかった
ようですが、猛烈な地吹雪のために車が立ち往生したとニュースがありました。
車で走っている時に、地吹雪に遭遇し、前が見えなくなったら、進むことも戻ること
もできずで生きた心地がしないことです。
 どうして、こんなところでお先真っ白立ち往生にと思うのですが、北国に住む人で
あれば、大なり小なり経験することであります。本当に、見慣れたまちが、すっと
姿を消して、雪女が住むというところに入り込んでしまいそうです。
 それはさて、今月にでる新刊で目についたものです。
昨年、2013年は岩波書店が創業百年ということで、「図書」の表紙では百年にこだ
わった取り上げがされていましたが、このことは昨年の4月に拙ブログでも話題に
しておりました。  ( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20130401 )
この最後のところで話題にした「A・O・バルナブース全集」が河出書房からでは
なく、岩波文庫にはいることになりました。これまで手にすることもできなかった
「A・O・バルナブース全集」の入手が容易となって、これは快挙であります。
岩波百年と「A・O・バルナブース全集」刊行百年がシンクロしたことになります。

 読むことができるかどうかわからないが、これは買わなくてはいけません。
しかし、この文庫がでたとしても、日本での元版となる「河出モダンクラシック」
の古書価が下がるとは思えないことです。