最近の新聞広告から 2

 昨日の朝日新聞朝刊の出版社広告でありますが、丸谷才一さんの「別れの挨拶」の
広告は2面にありました。読書欄のはじまる9面には、10月の新潮社広告がありまして、
それのトップに、次の本がありました。
[rakuten:neowing-r:11125060:detail]
( あらま、これもアマゾンではなく楽天でのヒットになりました。)
 かって「考える人」の編集長であった松家仁之さんの二作目でありますね。
 大手出版社の編集者から作家に転じた人で、最近の話題の人といいますと白石一文
さんがいますが、直木賞を受けた方で、若い人から読んでみてとすすめられたことが
ありました。この白石さんも1958年生まれでありますが、この方の作品は、小生の好み
とちょっとちがっているかなと思いまして、ほかの作品は手にするにいたっておりませ
ん。
 それとくらべると、松家さんのほうはずっと古風でありまして、当方にも安心して
読むことができましたし、同世代の小説好きにもおすすめの新人作家となりました。
 松家さんの二作目は、「新潮」に一挙掲載されて、そのときに拙ブログで話題とした
ことがありました。
 それにしても、他の作家さんの作品を押しのけて大きなスペースを確保している松家
さんでありますが、これは別にかっての同僚への身びいきではないですね。
しかもそれと並んでは「考える人」秋号の広告があるのですから、これは両方手にして
みなくてはいけませんです。