最近の新聞広告から 3

 本は売れないといわれるのでありますが、本の広告をみますと、けっこう元気づけ
られることです。新聞朝刊の一面下にあるさんやつには、どのような方がこれを買う
のかと思ったりするものもありますが、10月4日付朝日朝刊一面下には、白水社
広告がありまして、そこには、次の本がありです。

絶倫の人: 小説H・G・ウェルズ

絶倫の人: 小説H・G・ウェルズ

 ひいきにしているD・ロッジの新作の翻訳です。「絶倫の人」というタイトルであり
ますが、元のタイトルは「A Man of Parts (H.G. Wells) ― 2011」というのですね。
この 「Parts」という単語がくせ者のようです。
「H.G. Wells」という作家のものは、まったく読んだことがないのですが、この本の
一面広告には、次のコメントがついていました。
「破天荒な女性遍歴、社会主義への傾倒、数多の名作、・・・才能と矛盾を抱えた作家
の奇跡を追う傑作長編。」
 絶倫、女性遍歴という言葉から、週刊誌で有名人のゴシップをのぞき見するような
興味から、これは確保して読んでみましょうと思いました。
 ちなみに、ウェルズについてのウィキで私生活に関しては、このようにありです。
「1891年に最初の結婚をし、1895年に教え子だったアミー・キャサリン・ロビンズと
再婚。アミー・キャサリンとの間に長男ジョージ・フィリップ、次男フランク・
リチャードが生まれた。ウェルズは女性遍歴で知られ、ときに非難も受けた。交際
相手としては、産児制限活動家のマーガレット・サンガー、小説家のエリザベス・
フォン・アーニム、フェビアン協会のメンバーアンバー・リーヴス、作家のレベッカ
ウェスト、オデット・カーン、マリア・ブドゥベルグらが知られている。」
 ここにあがっている名前で知っているのは、マーガレット・サンガーくらいで
ありますが、同時代のイギリスでは有名な方ばっかりなのでしょう。
そういう人のことを知っていれば、もっと面白くよめるのでしょうね。
 最近は、確保しても未読が続くD・ロッジの小説でありますが、ロッジとのつきあい
もここまできたら、今回の新作も買うしかないですね。
( ロッジの前作の時にも、拙ブログで話題としていました。 
  http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20100508 )
 そういえば、昨日までアマゾンでヒットせずで、楽天から紹介をしていましたが、
本日は、めでたくアマゾンでも確認できましたので、あらためての紹介です。
別れの挨拶

別れの挨拶

沈むフランシス

沈むフランシス