「本をたどって」というのは、昨日まで朝日新聞夕刊一面に10回連載されていた本に
ついてのコラム(記者は河原理子とあります。)のタイトルの借用であります。
昨日は、先日に購入した本の版元である「港の人」代表が取り上げられた回を話題とし
ましたので、「本をたどって」というタイトルを使わせてもらったのですが、本日は
出版社「港の人」が発売元となっている「四月と十月文庫」についてであります。
「四月と十月文庫」とはなんであるかです。
今回手にした「えびな書店店主の記」には、「四月と十月文庫」について、次のように
ありました。
えびな書店店主の記 (四月と十月文庫1) (四月と十月文庫 1)
- 作者: 蝦名則,牧野伊三夫
- 出版社/メーカー: 港の人
- 発売日: 2011/06/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ろうか。誌名は年二回、四月と十月に刊行することに由来し、何号かの後に私は『美術
の本』という連載を引き受けることになった。」
えびな書店主 蝦名則は、美術書の目録販売をしている古書店主とのことであります。
この本は、旅行の車中で読む物としては、とてもよろしかったと思うのですが、これ
を手にした時、「牧野伊三夫さん」とあるのを、これは古本屋グラフティなどを発表し
ている方がからんだものであるからして、古本屋話題なのだと思い込んでしまいました。
それにしては、なんとなくへんであるなと思い、検索をかけてみましたら、当方が思い
込んでいた人は、「池谷伊佐夫」さんのほうでありました。まったく違う方であるのに、
名前の音が「いさお」で勘違いしたことが、この蝦名さんの本を購入するにあたり、
背中を押したりするのですから、どこで縁ができるかわかりません。
牧野伊三夫さんの「四月と十月」というのは、ホームページをお持ちなのですが、
なんとなんと、これはめったに見ることのできない縦書きのものとなっていました。
http://4-10.sub.jp/
話を「えびな書店店主の記」に戻しますと、「私の尊敬する故人三人、柳宗悦、
吉田小五郎、小林勇」とあります。この三人の名前に反応する人にはおすすめとなり
ます。