本をたどって 

 朝日新聞の夕刊で続いていた「本をたどって」という連載が、本日の10回目で終わり
ました。最近は、新聞の夕刊というのを廃止した全国紙もあるくらいですから、夕刊
への連載というのは、読者がすくないということになりそうで、すこし残念です。
 最近の朝日新聞は、新聞本体とあわせてWeb版を購読してもらえれば、割引しますと
宣伝していますので、そのうち夕刊というのは、Web版にのみ込まれるのかもしれませ
ん。
 「港の人」代表 里舘勇治さんが、この連載コラム「本をたどって」に登場したのは、
5月16日(木)のことでありました。この回の見出しには「帯を解き『当たり前』疑う」
とありました。
 これは出版他社に先がけて「本の帯」を廃したことによります。「本の帯」はなけ
ればなくてもまったくかまわないのですが、文芸書などの場合は、古書になったときに
本の帯がついているいないで、値段がまるっきり違ったりして、なんじゃこれはと
思うことがありました。小さな版元「港の人」の試みが、普通のことになることはない
ように思えますが、本の帯で苦労している関係者って多いのでしょうね。