本の雑誌 3月号

 本日に自宅に「本の雑誌」2013年3月号が配達になりました。
雑誌一冊を配達してくれる本屋が、この時代にあるのですよ。親子でやっている
小さな本屋(店にはほとんど本がないのでありますからして、店頭で本を購入すると
いうことはないのですが)の将来は、きわめてたいへんでありますが、いまどきなん
ともありがたいガラパゴスな話です。
 地方に住んでいる人にとって、「本の雑誌」を店頭にならべている本屋を見いだす
ことは、なかなかできないのでありまして、結局、どこかの本屋で定期購読するしか
ないのでありました。当方は、「本の雑誌」の評判を数号刊行されたところで聞いた
のでありますが、どのように入手していいのかわからず、最初に手にしたときには
号数が二ケタくらいになっていたはずです。そのころは、不定期号のようでありま
したので、書店に勤務していた知人を頼りに確保してもらっていたのですが、配本も
どのようになっていたのかです。
 これは当方が、「本の雑誌」が主としてとりあげる「ミステリ」とか「SF」と
いう世界に暗くって、そちらのほうにアンテナがむいていなかったからでありま
しょうね。この分野に関心が高い人は、もっと早くにこの本をキャッチしていたこと
でしょう。
 今月号の特集は「大森望SFサクセス伝説」であります。
当方は大森望さんは、「本の雑誌」のなかでしか知りません。今回の特集ではじめて
知る話ばかりですが、高知でくらした方とのことで、その早熟ぶりに感心しながら、
特集をみておりました。
 大森さんのインタビューには、次のようにありました。
「父も母も高知新聞の記者で、社内結婚なんですね。」
 高知新聞社といえば、その昔の大学同期が就職したところだよな。彼は新聞社で
大森さんの両親のどちらかと仕事のつながりがあったのではないだろうかなんて
思い、同期の名前で検索をかけてみました。事情があって、大学の途中からほとんど
交渉をたってしまった彼でありましたので、新聞社につとめたというのも風のたより
で聞くばかりでした。高知新聞 某 ででてきたのは、2001年に51歳で亡くなったと
の報道記事でありました。
 そうか彼は亡くなっていたのか、大学時代の集まりなどもほとんどなく、あっても
当方は遠方に居住することを理由に参加することもなしで、亡くなったことを知る
こともなしでありました。学生のころは、手紙のやりとりなどをしていて、かれは
旧かなつかいでの手紙を書くのが得意で、帰省中の当方への来信を、当方の親が見て
笑っていたのを思いおこします。
 大森望さんとは、ほとんど無縁な話でありますが、当方につながる高知の人の思い
出であります。