あれもこれも 2

 最近の雑誌は広告をどれだけ集めるかを競っているようにも思えますが、商品の広告
を掲載しないことをポリシーとしていた雑誌となると、ほとんどなかったようにも思え
ます。最近でいうと「週刊金曜日」は商品広告を掲載しないということを売りにしてい
ましたが、それは広告がまったくないということではなかったようです。すぐに確認で
きるはずですが、「週刊金曜日」のことはおいておくことにいたしましょう。
 雑誌つくりにおいて、花森主義は原理主義的で、この時代にはとっても受け入れられ
ませんでしょう。最近の雑誌で「暮らしの手帖」イズムというのを感じるのは、現在の
「暮らしの手帖」よりも、「いきいき」とか「通販生活」のようなものであるようです。
雑誌つくりにおける花森手法というのは継承可能かもしれませんが、「暮らしの手帖」
イズムというのは、大量消費の時代には否定されるべきものであったのかもしれません。
 そんなことをつらつらと考えるのも、小生がなじんだ日本の国の形がかわってしまっ
ていることへのさびしさからくるものであるのかもしれません。