1月の終わり頃から大橋鎮子さんの著書「『暮しの手帖』とわたし」を話題にして
おりました。( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20130126 )
- 作者: 大橋鎭子,花森安治
- 出版社/メーカー: 暮しの手帖社
- 発売日: 2010/05/15
- メディア: 単行本
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で過ごされて、こども時代の思い出話を著書に残しておられるので、興味がわいたもの
であります。二週間ほども大橋さんの本を手にして、ぐだぐだと駄文を綴っておりまし
たら、すっかり大橋さんと親しくなったような気がしておりました。
3月末になって、大橋さんの検索から、拙ブログに足跡を残されるかたがいらして、
その検索キーワードが、大橋鎮子さんと死になっていましたので、ひょっとしてお亡く
なりになったのだろうかと思っておりましたら、それから数日して、新聞に訃報記事が
でておりました。
本日の朝日新聞には、編集委員 大村美香さんによる「創刊者・大橋鎮子さんを悼む」
という文章が掲載されています。
「暮しの手帖」というと強烈な個性の編集長 花森安治さんのことが、すぐに思いだされ
ますが、もちろんカリスマのような編集長だけで雑誌が継続して刊行されるわけもなしで
あります。
「『暮しの手帖』とわたし」には、暮しの手帖社社長である横山泰子さんによる後記
がありますが、その文章の末尾には、次のようにありました。
「 男性にも誰にも頼ろうという発想の全くない鎮子さんは、初対面のお土産にチョコ
レートと料理の本を持って、のちに家族となる私の眼の前に突然現れた最初の出会いか
らずっと”ハンサムウーマン”のお手本。」
今年のNHK大河ドラマのヒロインは、”ハンサムウーマン”とよばれる方でありました
が、大橋鎮子さんも”ハンサムウーマン”でありましたか。
ご冥福をお祈りいたします。