本日はen-taxi 2

en-taxi」37号の坪内祐三さんの長編随筆「あんなことこんなこと」は、「丸谷才一
さんのこと」であります。
 このエッセイを目にして、なんとと思ったのは、次のところであります。
「『ジャパン・アベニュー』というのはバブル後期に創刊された年収三千万円以上の
読者を対象にした直接購読誌だ。
 私の父がその会社(ジャパン・アベニュー社)の会長で、丸谷さんは同誌の編集顧問
を務めた。
 しかしバブルの崩壊と共にあっさりと消えた。
 『あっさり』というのは、私の父は編集者ではなく実業家だったから、身もふたも
なく同社をたたんだ。しかもそのことに丸谷さんがひどく腹を立てていると耳にした。」
 丸谷才一さんが編集顧問をしていた雑誌というと、どこかで聞いたことがあるぞと
思いましたら、あんのじょうでありました。

猫のつもりが虎 (文春文庫)

猫のつもりが虎 (文春文庫)

 この本は、「ジャパン・アベニュー」に連載された文章をまとめたものでありました。
これを話題にしたときに、この「ジャパン・アベニュー」とはなにかと検索をかけてみ
ました。( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20100415  ここから数日続きます)
 この時には、この雑誌のスポンサーが坪内祐三さんの父上であるとはわかりませんで
した。
 そういえば坪内さんは、父親の家を処分したかするというようなことを書いていたよ
うに思いますが、それはバブルの崩壊、またはこの会社をたたんだこととは関係がある
のでしょうか。