「en-taxi」37号の坪内祐三さんの長編随筆「あんなことこんなこと」は、「丸谷才一
さんのこと」であります。
このエッセイを目にして、なんとと思ったのは、次のところであります。
「『ジャパン・アベニュー』というのはバブル後期に創刊された年収三千万円以上の
読者を対象にした直接購読誌だ。
私の父がその会社(ジャパン・アベニュー社)の会長で、丸谷さんは同誌の編集顧問
を務めた。
しかしバブルの崩壊と共にあっさりと消えた。
『あっさり』というのは、私の父は編集者ではなく実業家だったから、身もふたも
なく同社をたたんだ。しかもそのことに丸谷さんがひどく腹を立てていると耳にした。」
丸谷才一さんが編集顧問をしていた雑誌というと、どこかで聞いたことがあるぞと
思いましたら、あんのじょうでありました。
- 作者: 丸谷才一,和田誠
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/07/10
- メディア: 文庫
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これを話題にしたときに、この「ジャパン・アベニュー」とはなにかと検索をかけてみ
ました。( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20100415 ここから数日続きます)
この時には、この雑誌のスポンサーが坪内祐三さんの父上であるとはわかりませんで
した。
そういえば坪内さんは、父親の家を処分したかするというようなことを書いていたよ
うに思いますが、それはバブルの崩壊、またはこの会社をたたんだこととは関係がある
のでしょうか。