本が本を呼ぶ 3

 先日ブックオフで購入した「京都 猫町さがし」の表紙カバーにあります著者の
プロフィールには、次のようにもありました。
「フォーク歌手 岡林信彦らと京都出町に喫茶『ほんやら洞』を開店。一時『ほんやら
洞』を離れ、京都市経済局委託で商業診断に従事したのち、木屋町に『八文字屋』を
開店。」
 京都市経済局というのは、北沢恒彦さんが所属していたところでありました。
北沢さんの年譜には、次の記述です。
「1973(昭和48)年9月 京都市中小企業指導所で、各区ごと、市内全域への広域商業
診断調査を始める。以後、10年余り続く。」
 北沢さんが関わっていた商業診断調査を引き受けたところに、甲斐さんはもぐり込んで
いたということがわかります。もともと北沢さんは、ずいぶんと型破りの市役所職員で
あったようで、上役さんは、北沢さんが問題を起こさないかと心配したことでありま
しょう。