サンソン25周年 3

 山下達郎さんのラジオ番組「サンディ・ソングブック」についてであります。
番組がスタートして25周年となったわけですが、達郎さん自身は、その前からNHKなど
で番組を持っているものの、その頃に当方はその番組を聞いたことがないのですから、
達郎さんとのつき合いは、この番組(最初のうちは、土曜日午後にオンエアでして、
番組名は「サタディ・ソングブック」でありました。)からはじまったことになりで
す。
 そういう意味では、ずいぶんつき合っている時間は短いのでありますね。最初に購
入したアルバムは、番組のなかで宣伝されていた「Season's Greetings」93年ですか
らして、ファンなんていうのも烏滸がましいか。
 それはともかく、この達郎さんの番組は、ほんと熱心に聞いています。もともとこ
の番組はかなりマニアックなオールディーズを流すものでありまして、それが昔の音
楽好きにアピールしたわけです。当方は、そこそこ60年代中期から後期にかけてヒッ
トした曲は聞いているのですが、達郎さんは、そんなレベルではなくて、どちらかと
いうといまひとつヒットしなかったけどいい曲(そのあとでカバー曲がヒットしたと
いうような)への目配りがされていて、当方がラジオで聞いていた時代には、日本で
はほとんど紹介されなかったものに光をあてています。
 これは本当に勉強になることで、そうであったのかと思って聞くばかりです。特に
年に数度される特集は、手間とお金のかかった仕事でありまして、本当に音楽ファン
を増やすための努力を惜しまずです。
 「ブルータス」の見出しに無いのが残念ですが、特集の一つにレコーディングで演
奏を担当するスタジオミュージシャンのドラマー ハル・ブレインのものがあり、こ
れはハル・ブレインが録音参加した大ヒットを紹介していましたので、60年代アメリ
カ西海岸でのレコーディングの有り様を知ることができました。
 もちろん、達郎少年も最初に聞いたときには、これらの演奏のドラマーがみな一人
でなされていたとは知らなかったといっておりました。そうでありましょう。なにせ
情報がなかったのですから。
 当方が中学から高校にかけて耳にしていたUSAの音楽がどのようにして作られていた
のかを何十年もたってから、知ることになったわけです。
 ということで、本日は「ハル・ブレイン」のドラムから始まる有名な一曲を。