平凡社つながり 13

 編集者の方が書いたものは好きでありますが、小林祥一郎さんのものを購入したのは、
東京へと遊びにいっていて現物を手にすることができたことと、版元が新宿書房であった
ことが決め手でした。この本について「手柄話は自分事」というタイトルの匿名コラムは
目にしておりまして、最近、この匿名子さんの細部へのこだわりぶりが、ちょっとどうか
なと思うようになっていたので、気になってもおりました。
 新宿書房がだすのでありますからして、かっての仕事で世話になった元上司のものを
よいしょ出版なんてことはないと思ってはおりました。
新宿書房のホームページには、百人社通信というコラムがありまして、それには「三栄町
路地裏だより」という連載が掲載されています。これこそが新宿書房主 村山恒夫さんの
エッセイでありまして、この出版社の背景についても書かれています。残念なことは、
このエッセイが2006年9月から更新されていないことですが、少ないスタッフでやって
いる本業が忙しくてということでしょう。「三栄町から九段下へ」と事務所が転居した
ことも影響しているのかもしれません。これは長い休載を経て、連載が再開されることを
期待することといたしましょう。
http://www.shinjuku-shobo.co.jp/column/data/rojiura/rojiura_menu.html
 新宿書房がどんな本を刊行しているからは、ホームページをご覧いただければですが、
この「死ぬまで編集者気分」の巻末には、この本を手にした方むけに自社本の紹介が
掲載されていまして、次の6冊があがっています。

ゆの字ものがたり

ゆの字ものがたり

金尾文淵堂をめぐる人びと

金尾文淵堂をめぐる人びと

俳優の領分―中村伸郎と昭和の劇作家たち

俳優の領分―中村伸郎と昭和の劇作家たち

海女たちの四季―房総海女の自叙伝

海女たちの四季―房総海女の自叙伝

 これのなかで、上からの四冊は、当方の好きな「新宿書房」本であります。