東映ゲリラ戦記

 「東映ゲリラ戦記」というのは、「ちくま」に連載されている鈴木則文さんのタイ
トルとなります。かって「ちくま」には石堂淑朗の回顧話が連載されて、喜ばせたの
でありますが、レア度でいけば、鈴木則文監督の話のほうがずっと上でしょう。
 以前にも記しましたが(http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20071001)、当方が学
生であった頃、歩いていけるところ伝説の映画館「京一会館」がありまして、裸の
でない映画は見に行かないといっていた当方は、やくざ映画ではなく、むしろ鈴木
則文監督の「温泉芸者」ものなどが大好きだったのであります。
 ちなみに鈴木則文監督の連載は、24年3月号で6回目でありますが、これのタイトル
は以下のようになります。
東映ゲリラ戦記 1 十六歳の妖婦   (池 玲子のことです。)
        2 ポルノ繚乱の季節 
        3 巴里から来た映画女優『現代ポルノ伝・先天性淫婦』
        4 B面賛歌 女番長シリーズ・牝蜂の挑戦
        5 性と権力と法の三題噺
        6 温泉オートバイ芸者発進す   

 これから先、どのくらい続くのかわかりませんが、これまでの連載のタイトルを見て
取り上げられた女優さんのことが想像がつく人は、けっこうマニアックな映画ファンで
ありますよ。 
 「巴里から来た映画女優」というと、これはサンドラ・ジュリアンさんですね。
 この鈴木則文さんの連載のすぐ前には、「フランス文学者の誕生 鈴木家の人々」
という鈴木道彦さんの連載がありまして、同じ鈴木でも見事な好対照であります。
「ちくま」のセンスはすごいな。