本日の新聞からと記しましたが、本日は宅配新聞となる朝刊はお休みでありました
ので、話題は夕刊からであります。
本日の朝日新聞夕刊に作家の東峰夫さんが登場していました。これには驚きです。
前回に話題になったのは、いつのことであったでしょうか。拙ブログでは、これまで
二度ほど東峰夫さんの名前をあげておりました。その最初は、次のところであります。
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20070129
安原顕さんが、「ちゅらかあぎ」という作品について書いているのは1976年ころの
ことでありますから、その当時には忘れられた作家の一人になっていたことがわかり
ます。忘れたのは、文芸ジャーナリズムの世界でのことでして、もともとそのような
はやりすたりの世界にむいている人ではありませんので、これはお互いさまであった
のでしょう。
なぜか当方は、それからも気になる存在で、東峰夫さんの新刊がでるたびに入手を
しておりました。作品が少ない作家さんでありますから、すべてそろえるのもそんな
に難しくないのですが、自宅のあちこちにばらばらにおかれているかと思います。
( 上原隆さんの「友がみな我よりえらく見える日は」に東峰夫さんの取り上げが
あります。)
文芸誌に発表された「ガードマン哀歌」は、文芸時評でとりあげられたのをみてか
ら、読みましたが、そのあとにでた「貧の達人」という著作は、ほとんど違った世界
の人が書いたもので、購入はしたものの読みつづけることができずでありました。
このような作品を持ち込まれても、編集者も対応に困ることでありましょう。
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野呂邦暢さんの旧架蔵本で、野呂さんの書き込みがあるものでありました。
若くして亡くなった野呂さんと、出版される可能性がすくない作品の制作をつづけて
いる東峰夫さん、どちらが作家として幸せであるかは、はたからはとやかくいえない
ことです。
東さんが天才はだの作家とは思いませんが、なんとなく沢木耕太郎の「敗れざる者
たち」に登場する伝説の名打者にかぶることであります。