現在も入手可能な本については、あっさりと駆け足でと思っていますが、手にとって
中をのぞいて見ますと、ほとんどおぼえていなかったり、読めていなかったりするもの
ですから、ついついと長居をすることになってしまいます。
本日から話題にするのは、みすず書房からでた「通り過ぎた人々」であります。
月刊「みすず」に2005年3月から二十回連載したものを、一冊としたものです。
単行本となったのは、2007年4月9日となります。表紙カバーには小沢さんの句が自筆で
掲載されています。(この句は、連載の最後に締めの意味あいでおかれています。)
- 作者: 小沢信男
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2007/04/10
- メディア: 単行本
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「というわけで、本書は一冊まるごと、いまは亡き新日本文学会への私なりの追悼記で
もあります。解散パーティが2005年3月で、その月から雑誌『みすず』に連載をはじめ
た。計二十回、丸二年。その間に生起したことども、高田渡急逝とか、秋山清著作集が
刊行中とかを、そのままに書いていますので、文中の現在時間は、執筆の折々とお察し
ください。」
「新日本文学会」の活動を通じて、出会った人々の肖像集です。全部で18人の方です
が、有名、無名を問わずであります。
・ 井上光晴
・ 寺島珠雄
・ 向井孝
・ 菅原克己
・ 関根弘
・ 古賀孝之
・ 石田郁夫
・ 菊池章一
・ 内田栄一
・ 小野二郎
・ 藤森司郎
・ 久保田正文
・ 畔柳二美
・ 富士正晴
・ 秋山清
・ 藤田省三
・ 庄幸司郎
・ 田所泉
ここにあげられている18人の人を、すべて知っているぞという人は、ほとんどいない
でしょうね。(はてなのキーワード登録となっている方は、何人いるでしょうか。)
拙ブログが始まりましたのは2007年1月のことで、ブログでは積極的に小沢さんの
著作を取り上げるつもりでおりましたので、手にしてまもなく、さらっと紹介をして
おりました。
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20070413