EDIの本 10

EDIの本ということで、松本八郎さんが刊行していた「舢板」という雑誌について
話題にしていましたが、昨日分において記した松本八郎さんの文章で「武蔵野美術
大学」にたどり着きました。このEDIの本のスタートの時に、「林哲夫さんと松本
八郎さん」は武蔵野美術つながりと記しましたので、やっと話しが振り出しに
戻ったものです。
 松本八郎さんと林哲夫さんは、デザイナーと画家でありますから、本来のところで
出会っていても不思議ないのですが、このお二人こそ本つながりであります。
 第3期「舢板」第4号にあります、林哲夫さんの文章に、それについてふれている
ところがあります。それを紹介しますが、そのまえに、「舢板」第4号の裏表紙に
ありました広告の写真をのせておきます。

 松本八郎さんが本を製作するにあたってひいきにしていた神戸須川バインダリーの
広告であります。たしか、ここは湯川書房の本も手がけていたはずですが、この
裏表紙に書影は、保昌正夫さんの「新潮社版川端康成全集前10巻月報合本特装本」
 この書影に添えて「四六版 月報10冊 かがり綴じ 皮装 背文字金箔押し 天金
前見返しに蔵書者 後見返しに製本会社の箔押し銘入り(保昌正夫先生ご要請)」と
あります。
 「 special binding only for one 」
 これが神戸須川バインダリーの売り文句であるようです。