鉄分補給の旅 3

 今回の旅は、鉄分補給の旅と思っておりましたが、旅にでても古本屋めぐりで
ありまして、思いもかけない不思議な出会いに、常ならぬものを感じました。
 今回の旅に出る前まで、「SUMUS林哲夫さんのことから出版社EDIのことを話題と
しておりました。
 20日、京都についてからは、何をおいてもということで善行堂を訪ねてみました。
当方が学生の頃に通った古本屋が姿を消していっているときに、えいやっと新規開業
された山本善行さんは、なんとしてもごはんが食べれるようになってほしいと思って
おります。当方は、たいして力になることはできないのですが、陰ながら応援をする
のでありました。

 山本善行さんの新刊「古本のことしか頭になかった」(大散歩通信社刊)を手にして
店にうかがったのですが、この本はもちろん店頭にならんでおりました。おすすめで
あります。店内はボーズのシステムでジャズが流れておりました。当方もジャズは好き
でありますが、あれは誰の曲だったのか。(当方が好きなのは女性ボーカルです。
一番はアン・バートンで、エラは別格)
 本日は、当方の導師に案内していただいて湯川旧跡めぐりをいたしておりました。
御池とおりから三条寺町へ下っていこうとしたときに、取材中の林哲夫さんに
ばったりとお会いすることになりました。このような偶然は、普通ではありえない
ことでありまして、林さんと旧知の導師も驚いておられました。
 ちょうどその前に、9月25日に高麗美術館であります「絵はがき談義」(林哲夫さんが
講師をつとめる対談)のことを話題にしていたのですからなおされです。
 今回の鉄分補給の旅は、「SUMUS湯川書房つながりのものでもありました。
 中秋の名月のせいでしょうか、それともお彼岸のせいでしょうか。合掌。