杉浦康平のデザイン13

 杉浦康平さんがデザインした本の内容見本というと「曼荼羅」についてのものが
あったような気がしておりまして、内容見本がはいっているところを確認してみたの
ですが、これが見つからないのでありました。
 杉浦デザインの本では、河出書房からでた文学関係のものが一番なじみで、ついでは
雑誌「銀花」でしょうか。一番多く目にしているのは「講談社現代新書」ですが、これ
はあまり購入していません。雑誌では「遊」とか「パイディア」「エピステメー」など
も一冊くらいはあるでしょうが、このへんの雑誌も、あまりなじみではありません。
 いちばん疎遠なのは、精神世界のものでありまして、この世界にはほとんどなじめず
でありました。杉浦康平さんの風貌は、坊主頭にあごひげというようなもので定着して
いますが、これは72年1月の「インドへの旅を契機として」のもので、これ以降「装い
もまたインド風になり、杉浦のトレードマークとなった」とあります。
 どちらにしても、デザイナー杉浦康平さんはスケールが大き過ぎて、当方にはその
全体像は見えてこないことです。
昨日に続いて、日夏全集の内容見本の一部を掲載することにいたしますが、当方がつい
ていけるのは、せいぜいがこのあたりまでです。しかし、それにしても美しいできあが
りでありますこと。