国語の教科書4

筑摩書房「現代国語1」の目次は、以下のような雰囲気であります。
スキャナーで取り込みましたが、文字がはっきりとせずで、読めるようには
ならないようです。

 この教科書の教材は、以下のものです。
一           自分で考えること  白石凡
二 小説(一)     周作        山本有三
三 ことばの生活    一つの実験     祖父江孝男
            ことばの生活    西尾実
四 対談        新利根開拓農場   上野満 犬養道子
            梶田富五郎翁を訪ねて 宮本常一
五 小説(二)     出来事       志賀直哉
六 詩         牛         高村光太郎
            永訣の朝      宮澤賢治
            鉱業        丸山薫
            「ネロについて」  谷川俊太郎
七 戯曲        夕鶴        木下順二
八 文章を書く     含蓄について    谷崎潤一郎
九 通信        手紙        河盛好蔵
            鶏二へ       島崎藤村
            誕生日を迎えた娘に ネール
十 記録・報告     昆虫の本能     ファーブル
            アユの生活     宮地伝三郎
十一俳句        石打の雪      水原秋桜子
            遠山に       虚子 草田男 楸邨
十二随筆        めがねの悲しみ   円地文子 
            続山峡小記     斉藤茂吉
十三小説(三)     あすなろ物語    井上靖      
十四論説        読書の孤独     中島健蔵
            物の見方、考え方  上原専禄

 あらためて目次を見ているのですが、上記にあるもので、これを学習したことが
あるなと記憶に残っているのは、斉藤茂吉の文章くらいですが、それについても、
ほとんど一行が残っているかどうかです。(これは斉藤茂吉の本が、父の書架に
あって、この名前に、当方がなじんでいたせいであるでしょう。)
教科書の文章は、ほかの読書とくらべると、すこし時間をかけて読む物ですが、
それでもこのようなものですから、一度ぱらぱらと読んで何年後かに内容を覚えて
いるというのは、当方には奇跡のように思えることです。
 この教材では、ファーブル「昆虫記」の時に、訳者の山田吉彦というのは、きだ
みのるという筆名で有名であると教えられたのが頭に残っています。この時に、
共訳者の林達夫についても、なにか聞かされたのか、当方の教科書の林達夫の名に
は傍線もひかれていなく、書き込みもありません。