このところ図書館本ばかりをよんでいまして、それで精一杯ではある
のですが、やはり本は買って読まなくてはと思うことでありまして、
そうした一冊を求めて、本日は近所のコンビニ書店へと足を運んだので
ありますが、見出す事ができずです。まだこの地の本屋には入荷してい
ないのか、それとも入荷しないのか判然としないことであります。
(東京の本屋さんの店頭にならんでから、こちらにならぶまでの時間差
は3日くらいでしょうか。)
当方が本日に探していたのは、次の一冊であります。
年寄りの繰り言のごとでありまして、この本については何度も話題にして
いるのですが、直近では先月末のことでありました。
vzf12576.hatenablog.com 昨日に届きました新潮社「波」9月号は、表紙から村上春樹さんの筆跡で
「心は孤独な狩人 村上春樹」とありまして、写真はマッカラーズの書影が
掲載となりです。
村上訳で「心は孤独な狩人」が刊行となったことを記念しての特集が組まれ
ているのですが、それに寄せた村上さんのエッセイのタイトルは、「いちばん
最後までとっておいた翻訳作品」となっていました。
今から四十年ほど前に小説と並行して翻訳の仕事を始めたときに、「もっと
経験を積んで翻訳者として腕が上がったら、いつか自分で訳してみたいという
作品がいくつか頭にあった」ということで作品のタイトルがならんでいます。
それにあがっている作品は、すべて村上さんによって翻訳が完了して世にでて
いるのですが、最後に残ったのは「心は孤独な狩人」でありました。
どうしてこの作品が最後になったという理由を、村上さんは書いておりまし
て、このわけは「波」9月号をご覧くださいです。(というか、この文章は、
単行本の訳者解説の部分を掲載したものとありますので、翻訳本を買えば
読むことができるのだそうです。)
熱心な村上ファンには叱られそうでありますが、村上さんの新作には手を
出さないのに、翻訳本を探して書店に足を運ぶとは、なんということかです。