京都カフェ散歩2

 祥伝社黄金文庫京都カフェ散歩」のことを紹介しようと思っているのですが、
はてな」の商品紹介がトラブルにあっているようで、アマゾンへの書影リンクを
はることができません。これは残念ですが、そのうちに復旧するのでありましょう。
 この文庫は、まだぱらぱらとしかのぞいていないのですが、当方が足を運んだ店は
多くはありません。当方が京都に住んでいた、いまから40年ほども前からあった
店としては、進々堂とかヤマトヤ、そしてイノダであります。
( http://www.inoda-coffee.co.jp/shop/honten.html )
 イノダは高田渡の「コーヒーブルース」にうたわれていて、三条堺町にあるという
のは承知していましたが、学生時代にわざわざ店を訪れることはありませんでした。
この店にいくようになったのは、旅行で訪ねるようになってからであります。
 イノダ本店というのは、あのお店の近くに住んでいるおじさんたちと、観光客の
ための店でありまして、学生たちが行く店ではないでしょう。あそこでだしている
コーヒーはイノダで飲むしかなくて、挽いたコーヒーを購入して自宅でいれてみても
まったくおいしくないというのが特徴です。本格的なドリップコーヒーの店でつかって
いるコーヒー豆は、焙煎したものを購入して自宅で飲んでも、そこそこ気分が味わえる
のですが、イノダのものはイノダでしか美味しくない。これはあの店の雰囲気も影響
しています。朝早くから新聞を手にして、自転車でくる近所のおやじたちがいい味を
だしているのでした。
 三条堺町から徒歩20分くらいにあるホテルに宿泊するのでしたら、朝食はキャンセル
してイノダ本店にいって、セットメニューをいただくのがよろしいでしょう。
ホテルで食事をとるよりも贅沢な気分になります。すこし遅くなると、席が空くのを
待つことを覚悟しなくてはいけませんが、そういう時は杉本秀太郎のエッセイでも持参
して読んでいればよろしいでしょう。(山田稔はいけませんです。彼の本は進々堂
開くのがマナーであります。)