加藤周一著作集

  
 本日の朝日新聞朝刊に「著書で生き続ける加藤周一」という記事がありました。
12月5日で亡くなって一年になることからのものですが、この記事には、最近
でた岩波の「加藤周一自選集」がよく売れているほかに、他にもいろいろ新刊がでて
いるとありました。
 この記事には、「加藤さんには1997年に1巻を残して刊行が中断している
『著作集』(全24巻・平凡社)」ともありました。
拙ブログでも、以下のページで「完結させるのは著者の義務」ではと記したことがあり
ました。その当時は、加藤周一さんは、いまだお元気ありまして、なんとかやってやれ
ないことはなかったのですが、その時は、著作集の完結よりも、アクチュアルな課題に
ついての発言を優先させたのでしょう。(たとえば九条の会でのもの)
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20070115
 本日は78年に平凡社からでた「加藤周一著作集」内容見本の表紙写真を掲げました。
この時点では全15巻でありました。この見本には、編集「加藤周一」とありますが、
実務を担当したのは、本日の朝日新聞でもコメントを寄せている「鷲巣力」さんであり
ました。新聞では鷲巣さんを著述業という肩書きでの紹介していますが、もともとが
平凡社の著名な編集者でありますから、やはり編集者として紹介してもらいたいもので
あります。