本日のお昼頃に、外出をした際にすこし時間がありましたのでブックオフに
よりました。最近は、まったく収穫がなくて、なんということだと思っていたの
ですが、本日は久しぶりの豊作でした。
特に百五円のところが充実で小生は、けっこう抜くことができました。
どのくらいのサイクルでこのような補充があるのか、巡回のサイクル考えなくては
いけません。本日に購入した本は、半額の棚ではみかけなかったものですから、
いきなり百五円となって登場なんですよね。
このようなものが本日の収穫です。
1 死の中の笑み 徳永進 ゆみる出版 97年(第2刷)
2 抱寝 和田芳恵 河出書房社 75年
3 生家へ 色川武大 中央公論社 79年
4 スリープ・ウオッチャー みすず書房 94年
徳永進さんのものは、誰かから借りて読んだことがあります。この本には
徳永さんのサインがはいっていますので(日付97年10月26日)、どこかで
講演会のあとにでもサインをしてもらったものでしょうか。小生は、徳永さんに
興味をもって、鳥取に出張したときには「野の花診療所」までいってみたのであり
ますが、いまだに話を聞いたことはありません。
和田芳恵は、北海道にゆかりの作家ですが、文芸文庫に作品が収録されています。
最近は、ほとんど話題になることはないように思いますが、この作品集に収録の
「或物語の発端」というのは、自分の両親についての出会いについての作品です。
「明治30年4月22日に伊太郎とリエの結婚届けがでている。『長万部町史年表』
の明治30年の項に『七月三〇日、国縫で放火事件があり家屋六戸を焼失した』と
かかれているのは、和田商店のことであった。井戸はつるべの綱が切られているから
放火にちがいないが、ついに犯人はわからなかった。」
和田芳恵は長万部にゆかりであったのか。文芸文庫で年譜を確認してみることに
しよう。ちなみにこの方の娘さんは、詩人の吉岡実の奥さんでして、和田芳恵さんは
「筑摩書房30年史」を書いたのではなかったかな。(これは記憶です。)
このような作品を手にしてみようと思うのも、年のせいであるか。
色川武大のものは、安いものをみつけると購入をすることにしています。
百五円であれば文句なし。重複もしていませんのでね。
さらに、本日に確保したものに「松田道雄 育児の百科」岩波書店があります。
これは91年刊行のものでありますが、いまは日本の古本屋で検索をかけてもでて
こないという貴重品。昨年から文庫にはいっているのですが、やはり元版でしょうよ。
この本は、たったの8百円でした。文庫本全三冊の一冊分ですから、ぐんとやすい。
ネットオークションでは高く取り引きされているとありましたが、これは未確認です。
読み物として、松田道雄の最高作品でしょう。育児書としてではなく、読み物として、
人間理解の書としておすすめですが、小生はじつはあんまり読んではいないのであります。