編集工房ノアの本

 先日に届いた「海鳴り21号」で小沢信男さんがとりあげていた宮川芙美子さんの
リレハンメルの灯」を入手いたしました。編集工房ノアの本が、店頭で購入できる
のは大阪で数点、東京にもあるかないか、京都では三月書房ですが、これ以外に
住んでいまと書店に注文をするか、版元の直接頼むしかありません。編集工房ノアは、
直接注文大歓迎という版元でありまして、小生の場合は注文ハガキをノアにだすことで
確保しているのです。
 ノアの本はアマゾンで扱いがありませんので、ネットで「リレハンメルの灯」の
書影を入手することができず、紹介することができないのが残念であります。
宮川芙美子さんという方は、今回初めて知ったのでありますが、この本にあります
小沢信男さんの作者紹介には、次のようにあります。
「 大阪に大阪文学学校があることは、『私と大阪文学学校』以下の諸エッセイに
ご覧の通り。東京に日本文学学校があったことも。本科半年、研究科一年、毎期五十人
ほどの参加者を十数人程度の組会へクラス分けをした。大阪でもにたようなもので
しょう。大阪は現に健在だが、東京の方は先年、主催の新日本文学会の解散とともに
消滅しました。
 大阪文学学校出身の作者は、東京へ移住すると、懲りもしないで日本文学学校へ
入った。私は組会のチューターをやったりやめたりしていたが、そのときはやって
いたので、わたしの組へお入りになった。大阪と東京では、やはり気風が違った
はずです。諸エッセイを読むと、大阪方は熱気の渦でむんむんだもの。
1970年代の熱気か。」
 作者は、大阪に生まれて、いまは埼玉に住み、川崎彰彦さんが中心となった同人誌
「黄色い潜水艦」同人とあります。この作品集に収録ものは未発表の一作をのぞいて、
すべて「黄色い潜水艦」に93年から07年に発表したものです。