湯川書房 湯川成一の仕事3

 限定本の版元で終わっていましたら、湯川書房は、いつまでたっても小生には
縁のない存在であったように思います。湯川書房主が、広く流通する本を刊行する
ことととなり、そのために「季刊湯川」をだすことになって、やっと小生も湯川の
刊本を入手することができるようになりました。
 やはり湯川書房の本領は「限定本」の制作にありで、昔はまったく手が届かないと
思っていた湯川の限定本をえいやっとネット古本屋から購入したのは、拙ブログで
湯川本のことについて話題にしていて、その現物についてほとんど知らないのはいかが
なものかと思ったせいでありました。
 限定本でも版画などが添えられているものは高価でありまして、やはり手が出ません
ので、比較的安価で、しかも自分でもなじみのある作家の手によるものを確保いたし
ました。
 これが湯川さんが心血を注いで制作した作品であるかと思いましたら、いろいろと
感じるものがありました。