「本の雑誌」1月号と「みすず」アンケートで共通してあげられている本に
どのようなものがあるだろうかと、見比べていますが、次の一冊にめぼしい
ものがありません。
「みすず」では、道場親信(日本社会科学史)というかたが、次の2冊を
あげています。
松本昌次 「わたしの出版戦後史」トランスビュー
- 作者: 松本昌次,上野明雄,鷲尾賢也
- 出版社/メーカー: トランスビュー
- 発売日: 2008/08/02
- メディア: 単行本
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- 作者: 津野海太郎
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
- 発売日: 2008/10/02
- メディア: 単行本
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「 2008年は、戦後の社会文化運動と深い関わりをもった名編集者による
回想が相次いで出版された年だった。二冊とも読み始めたらとめることができず、
しかも認識が広がった。文句なく2008年の筆頭に掲げたい書物である。」
後者の著作は「本の雑誌」に連載となったものでありまして、「本の雑誌」の
アンケートでは坪内祐三さんがあげているのですが、かって未来社の編集社で、
今は影書房をやっている松本さんのものは、「本の雑誌」があがっていません。
「みすず」では、多くの方が松本さんのものをあげていて、山田稔さんも
これをあげています。松本さんは、富士正晴さんの担当編集者でありましたし、
その間系で、山田稔さんの処女作「スカトロジア」も、松本さんが担当してい
ますので、松本さんには頭があがらないか。
ちなみに山田稔さんの、松本さんの著書へのコメントは、次のとおり。
「戦後派の作家・思想家と『全身で』かかわった編集者の情熱に、夏の暑さを
忘れた。」