「みすず」読書アンケート特集号が届いたことで、それと「本の雑誌」の両方に
とりあげられている本についてです。「本の雑誌」にあるベスト3にあがって
いるので、この本が、このような形ででていることを知ったものでありました。
- 作者: ディーノ・ブッツァーティ,天沢退二郎,増山暁子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2008/05/20
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
見た犬」が光文社文庫にはいって、あらためて話題となったのですが、これに
よって河出書房も重い腰をあげるだろうかと思ったのですが、河出文庫からは
良いたよりが届きません。河出の海外文学シリーズには文庫化、または復刊して
もらいたいものがたくさんありですが、ブッツァーティの「七人の使者」のほか
では、たとえば、ヴァレリー・ラルボーのものです。
「本の雑誌」で上記の本は、次のように紹介されています。
評者は「岸本佐知子」さん。
「 あのブッツァーティが、こんなにほのぼのとした児童文学を書いていたとは、
今年この本が文庫化されるまで知らなかった。しかも味わい深い自筆の挿絵入り。
すっとぼけていながら品位あふれる訳文。夏に復刊された『光車よ、まわれ!』と
あいまって、天沢さんはいま私がなりたいお爺さんベストワン。」
岸本佐知子さんは、天沢退二郎さんがごひいきなんだ。
「みすず」で、この本を取り上げていたのは、「宮下志朗」(フランス文学)でした。
「 わが愛するブッツァーティの童話で、その昔、原書と仏訳を並べて読んだ。
1987年に邦訳が出たころを最近になって知り、アマゾンを検索したら、古書は
途方もない価格で売りに出されていて、購入はあきらめた。そうしたら願いが届いた
のか、なんと文庫本がでた。感激して二冊買った。一冊は保存用である。」
本日にいたるまで、この福音館文庫のものは購入しておりません。文庫であります
から、びっくりするような値段ではありませんので、目にとまったら購入しましようと
思っているのですが、なかなか機会がありません。
宮下志朗さんの紹介文をみてから、この本をネット古本屋で検索をしてみましたら、
なるほど一冊、とても高い値段でありました。そういえば、小生は、この本を新刊で
購入して、どこかにおさめているのでした。大判の絵本のようなものでしたが、あの
頃に、ジョイスの「猫と悪魔」とともに、すこし話題になったのですが、それに
しても、あの古書価はべらぼうでありますね。このような値段で販売できるとなると、
次々にでてきて、値段はさがることになるのでしょうか。いまから20年ほど前のもの
ですから、あちこちに死蔵されていますでしょうよ。小生の本は、どこにしまわれて
いるのでしょうか。