書くことのはじまりに

「書くことの始まりにむかって」というのは、たしか金井美恵子さんの本の
タイトルでありますが、小生が、このように書くのは単にごろがいいからで
ありまして、深い意味はありません。
 小生のブログはまる2年を経過して3年目はいっていますが、ほとんど
年寄りの繰り言のようでありまして、こちらはなにか気のきいたつもりで
記しているのでありますが、ほとんどは、どこかに書かれていることの
ようです。
 小説家は処女作にむかって成長する(?)というようにいわれるようで
ありますが、小生のこのブログにあっても、話題とする材料も含めてが、
始まりのころに、そこそこでそろっているのでありました。
 昨日に入手した「虚無への供物」につきましては、ごくごく初期にあたる
以下のページで話題にしておりまして、この本を入手してしまうと、これから
の話題に困るのではないかと思わせたりしました。
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20070116

 今回、入手した本はカバーと帯がない裸本ですが、これの完全な本に関しては、
次のように書かれています。(創元社ライブラリー版 中井英夫全集1の
本多正一さんの解説によります。)
「虚無への供物」 1964年2月29日 塔晶夫名義 講談社刊行、四六版
369ページ 490円 著者近影は高橋俊武 挿図は吉中道夫 装幀は
吉田幸子。 」
 これの帯には、表、背、裏にもびっしりと文字がかきこまれていて、それも
紹介されています。この場合は、帯の有る無しが古本の値段に影響しても
それはやむを得ないのでしょう。

「初版刊行以後、『虚無への供物』は形を変えて四度出版されているが、
塔晶夫の筆名は廃し、講談社文庫まで新版刊行に際しては加筆訂正を行って
いる。
 以下に四種の刊本の書誌を掲げる。」