ヤスケンの海 3 

 スーパーエディター ヤスケンさんが亡くなるまえに、自らが綴っていた
ヤスケンの編集長日記!」に「余命一ヶ月」ということで連載をしていた
ことは、まったく承知しておりませんでした。
 ヤスケンさんが亡くなった当時は、小生のネット環境は貧弱でありまして、
電話接続でネットにつながっていた時代でありました。電話での接続は、
ほとんど画像などがはいるとお手上げでありまして、テキストからなる
メールの受け取りは支障なしでありましたが、写真などが貼付されて
いましたら、往生するのでした。
 亡くなる直前まで、この「編集長日記」の更新をしているのですが、
余命1ヶ月といわれるようになってからは、さすがに罵詈雑言は姿を消す
のでありました。
「 02年 10月30日(水)
 『清流』の加登屋君と藤木さん、タカザワ君より、癌告知と、余命1ヶ月に
関する友情溢れるメールをもらう。思わず涙が流れた。
 気を取り直し、『清流』の原稿を書き、引き続き『週刊朝日』も。
余命1ヶ月などといわれると、妙にファイトが湧いたのだ。 
 右肩、相変わらず激痛。」

 編集長日記の最終更新は、03年1月5日で、その最後のことばは、
「それでは続きはまた」となっています。この二週間後に逝去でありますが、
亡くなる直前まで更新というのは、ヘビーなブログ愛好者にとっては、理想と
するものであります。