読書週間

 26日(日)新聞各紙は読書欄を掲載し、27日には「読書週間」ということで、
朝日新聞は特集ページを組んでいました。読書週間というのは、なんだろうと思って
検索をかけましたら、1924年からはじまった行事であると知りました。
 今年の「読書週間」(週間とはいいながら、2週間にわたって制定されている。)の
新聞特集には、毎日新聞堀江敏幸さん、朝日新聞池澤夏樹さんがフロントを飾って
いますので、このお二人が、現在の「読書案内人」の代表的な存在なのでありましょう。
 堀江敏幸さんは、最近はたいへんな人気であるようで、純文学系の散文からなる本を
講談社文庫」からプレミアム文庫ではなく、安価に刊行させる勢いです。元版は
「現代誌手帖」に連載したものをまとめて「思潮社」から2000年にでています。
今回の文庫は、この思潮社版とくらべた時、部数は数十倍となっているために、価格は
抑えられているのでしょう。講談社文庫本「子午線を求めて」はそれでも、この時点に
おいて一部では入手困難であるようで、これはただごとではないと感じました。
そういえば、現在書店にならんでいます「考える人」08年秋号も、「堀江敏幸
歩く パリとその周辺」でありますから、初期から堀江敏幸さんの文章を見てきた
小生には、信じられないようなブレークぶりであります。