新聞にのっていた講談社文芸文庫の新刊広告を見て、ためいきであります。
今月に出たものなのでしょうが、一番安くって1750円、高いのは2400円であり
ます。もちろん税別のお値段。
どのようなものがでるかといえば、次の三冊(値段の安い順)であります。
堀江さんのものが文芸文庫に入るのは、これが初めてなのかな。文芸文庫に
入るというのは作家さんにとって殿堂入りみたいな感じかもしれませんが、堀江
さんに関しては、一般文庫であっても売れるわけですから、まだこのような形で
出さなくてもいいような気がいたしますが。
たぶん、「子午線を求めて」は元版であっても、講談社文庫版であっても、入手
はそんなに難しくないと思いますが。文芸文庫にはいれば、十年は品切れになら
ないようにいたしますよというのであれば、話は別ですが。
西村賢太さん編集・校訂による藤澤清造「狼の吐息/愛憎の一念」は、昔であ
れば講談社文芸文庫でしか考えられない出版でしたが、西村さんが芥川賞を受け
たこともあって、藤澤作品は一般文庫で先に読むことができるようになりました。
そのせいもあって、文芸文庫版はめちゃ高いように思えますが、藤澤清造のものは、
高くて当然のように思えるのが不思議であります。
このほか今月の文庫には、次のものがあるとのことです。いまだ手にすることが
できていないのですが。
どのようなものが収録されているのか、気になることです。新訳と聞いただけ
で、読みやすそうな気がしますが、そんなことはないか。
中公文庫の新刊には、次のものがです。
全三巻ということですから、元版と同じ構成ということになるのでしょうか。
元版は文藝春秋社でありますが、初めての文庫化は講談社文芸文庫で、品切れ
で増刷されることもなかったことから、中公文庫に移ったかっこうです。
「成城だより」は好きなものですが、これは買わないでしょうね。(ネット通販にでて
いる文藝春秋社の元版は、ほんと安くておすすめであります。)