加藤一雄教の皆様から励ましの書き込みをいただきまして、加藤一雄さんに
関連の記述などをあたってみております。
原章二さんという方に、「加藤一雄の墓」という著作があるのですが、これは
そんなに古い本ではないのでありますが、いまでは入手困難となっていて、
古本屋では7千円近くしているとご教示をいただきました。これからはますます
あがっていくのでしょうか。これも、増刷するとしたら、このタイミングであると
思われますがどうでしょう。
最近、書き込みをいただいた著作などについての本日の調査結果です。
本日の調査対象は、過去の「みすず」アンケートであります。古いのは字は小さい
のですが、ページも少ないので、ぱらぱらとみてもそんなにたいへんではなく、
最近のは字が大きくなって、ページも増えたのですが、これをチェックするのは
とってもたいへんで、駆け足でのチェックですから、見逃しあるかもしれません。
原章二さんの3連発です。
91年1月号
「 杉本秀太郎 『パリの電球』岩波書店 90年
この人の本を思想がないと言うバカがいるが、とんだお門違いというか、鈍感
なので刺激の強いものを思想と勘違いしているのだろう。
Berberrovaの本同様、ここにも死が影をおとしている。この本を日本語で読むことが
できてうれしい。」
この本は、「富士正晴と加藤一雄」さんついての文章が収録されているものです。
92年1月号
「 塩川京子 『市井の文人、鏑木清方』 大日本絵画
過ぎ去った時に対する懐かしさがわきあがってくるような本。僕の偏愛する
加藤一雄のお弟子さんの、知情意のつりあいのとれた本」
今にいたっても塩川京子さんという方のことを知るところなしです。
93年1月号
「 加藤一雄 『 雪月花の近代』 京都新聞社
『京都画壇周辺』(用美社)と重複しているものが多いが、自分がかって
論じたこの人の文を久しぶりに読んで、やはりなつかしかった。」
原章二さんが、このように書いているのは、いまから15年前ですが、「加藤
一雄さんの墓」は、このころ、すでに用意されていたということがわかります。