「考える人」24号 3

 「考える人」24号は、アンケートによる海外の長編小説のベスト100という
特集ですが、このアンケートを依頼するにあたって参考資料としたのが、ノルウェイ
「古今の名作ベスト100」というものでして、これが24号には掲載されています。
 ノルウェイにも国民的な作家というひとはいるのでしょうが、小生は、ほとんど知って
いるノルウェイ作家はいないのであります。この名作ベスト100をみても、どの
ひとがノルウェイ作家か判然としません。
 ノルウェイ・ブック・クラブが2002年に世界の54カ国の作家100人に
アンケートを依頼して、その結果で選定したものですが、これの1位にはセルバンテス
「 ドン・キホーテ」となっていました。これ以下の順位はついていないのですが、
ヨーロッパに限らず、ずいぶんとあちこちの作品があがっています。
日本からあがっているのは、「源氏物語」と川端康成の「山の音」の2作でした。
川端作品というのは、やはりノーベル賞を受けているせいでしょうか。
 海外作品もでありますが、川端作品というのも読んでみなくてはいけませんですね。
山の音が取り上げられているのを見ると、海外では、川端作品の代表的な作品というと
「山の音」ということになるのでしょうか。
 日本で、川端作品の代表作を選んだ時に、この作品は上位にくるのでしょうか。