(株)宇野千代とばなな

 昨日にテレビで「桜の番組」をみていましたら有名な「薄墨の桜」を取り上げて
いました。この桜の木は、たいへんに古いもので、なんとかここまで枯れることも
なくに開花時期には、大勢の観光客をあつめているのでした。
 この桜の木は、作家の「宇野千代」さんが文章で取り上げて、ついで県知事へと
訴えて具体的な保存法が決まったのでした。この番組では、宇野千代さんが桜の
古木の根を新しいものについで、生きながらえるのに感激したのが、その後の
保存活動を推進する原動力であったといっておりました。
 そういえば、宇野千代さんがデザインした着物の文様には、桜をモチーフに
したものが多くあったのでした。
宇野千代さんは作家ですが、着物のデザインなど実業家でもありました。
そのせいか、宇野さんが普段につかっている原稿用紙には「株式会社宇野千代」の
文字が刷り込まれていました。自分の名前に株式会社がつくというのは、すごい
ことであります。
 昨日にブックオフで購入した文庫サイズの本は、いつもであれば購入することの
ない「よしもとばなな」のものですが、これの出版社は「東京 糸井重里事務所」と
なっておりました。本は出版社からでるものと思っていましたら、いつの間にか、
こんなところから、しかけの在る本がでているかです。
 この小説は、「ほぼ日刊いとい新聞」に連載されたものですが、このように仕掛けの
多い本は、通常であれば採算的に苦しいのですが、さらっとだしてしまうのが立派な
ことです。
 この本のタイトルは、「ベリーショーツ」というものでありますが、どのくらい
作られたものでしょうね。