「海鳴り」27号

 編集工房ノアからおくっていただいた「海鳴り」27号が、本日届きました。
いつもいつもありがとうございます。
 早速、開封して「海鳴り」を手にしました。この号には山田稔さんの文章が掲載さ
れているほか、川崎彰彦さんについての「夜がらす忌雑談録」という松田伊三郎さん
の文章があって、札幌出身の澤井繁男(中原清一郎こと外岡秀俊さんと高校同期であ
るようです。)さんの短編小説と、薄いながらも盛りだくさんであります。
 なんといっても、「海鳴り」でしか読むことができない社主 涸沢純平さんの文章
が楽しみです。そろそろ涸沢さんが書いたものをまとめてだしてやろうというところ
がでてきてもいいと思うのですが、関西でいけば編集工房ノアをおいて、そんな版元
はないかもしれませんが、涸沢さんは、そんなみっともないことはしないだろうな。
 最近は、あちこちの極小出版社が話題となって、そこの代表の書いたものなどが、
一冊になって販売されていたりするのですが、実績からいいますと、編集工房ノア
さんは、ずっと上をいくのに、なんとも奥ゆかしいことであります。涸沢さんに
しましたら、自分の本をだす時間があれば、その分、出したい本を作るほうがよろし
となるのでしょう。
 ちなみに、27号の涸沢さんの文章は、「大谷さんの『余生返上』」という題で、
昨年5月に亡くなった大谷晃一さんを話題としています。
 そういえば、数日前にブックオフで大谷晃一さんの「評伝 梶井基次郎」を購入し
ておりました。

評伝 梶井基次郎

評伝 梶井基次郎

 若くして亡くなった梶井について、このように大部の評伝があるのか、これには
梶井と関係のあった宇野千代さんのことが描かれているに違いないと思って購入した
ものです。