やっと青空が

 本日は午後になって、ほんとひさしぶりにおひさんがでてきました。おひさんがでま
すと、気持ちも晴ればれとすることです。おかげで19時過ぎても明るさが残っていて、
野暮用から戻ってきても、すこし屋外で時間を過ごすことができました。週末もこの
天気が続いてほしいものです。
 昨日に図書館で新刊のところを見ていましたら、普通であれば手にしないような本が
目に入りました。背表紙をみましたら、タイトル、著者名があって、その下に版元が
記載されているのですが、これが岩波書店としか見えないのです。岩波「図書」で新刊
をチェックしている当方であるのに、岩波からこのような本がでているのは、まったく
頭にはいっておりませんでした。
 なんじゃこれはとまず著者のプロフィールを確認です。なるほどかって平凡社の編集者
をしていて、その後にフリーの編集者となって、「WIRED」という雑誌の編集長であっ
たとか。この雑誌も、この著者のこともまったく知らずでありますが、岩波からでたと
いうだけで、借りてしまった。

 副題は「エディターズ・クロニクル 2010ー2017」とありまして、編集者の書くものが
好きな当方は興味を感じたのです。
 著者は当方よりも二十歳ほど若く、平凡社では月刊「太陽」の編集部にいたというので
すから、本が売れなくなった時代に編集者デビューであります。当然のことながら、デジ
タル時代の編集者となります。
 ぱらぱらと斜め読みをしていますが、次のような文章がありました。
「いまどきのFacebook」は、すっかり『おっさん』がとぐろを巻く場所になっている観
がある。つとめて平静を装いながらも、隠しきれない自己顕示欲と、傲慢と、苛立ちと
が滲む、あのイヤな感じ。
見るたびにげんなりするのだが、実際のところ、投稿するひとの性別や年齢にかかわら
ず、SNS空間そんものがすでにしておっさん的空間でしかないのかもしれないという気に
もなってくる。」
 これが発表されたのは2017年12月9日ですから、半年前のことです。
ここでは「Facebook」とありますが、「さえずり」のほうも同様でありましょう。
 いうまでもなく、拙ブログもまた「おっさんがとぐろを巻く場」でありますね。